距離感という、やさしさのかたち

 

人との距離感って、

「近いか・遠いか」だけでは語れないものです。

特に、誰かを大切に思うほど、

つい相手の世界に深く入り込みすぎたり、

逆に距離を取ることが“冷たさ”だと思ってしまうことがあります。

でも本当は――

距離感って、ただ離れることじゃなくて、

おたがいを守るための余白をつくること なんですよね。

その余白のなかには、

言葉にしなくても伝わるあたたかさや、

「相手を信じる」という静かな姿勢が宿っています。

誰かを必要以上に抱えすぎないこと。

そして、自分を犠牲にしすぎないこと。

そのバランスの上に、やさしさはそっと呼吸しています。

やさしさは、その余白のなかにある。

見離さないし、自分にも嘘をつかない。

その姿勢があるだけで、

人と人との関係はぐっとしなやかに、

そして安心できるものへと変わっていきます。

距離感は、関係を壊さないための線引きではなく、

関係を長く、

やさしく続けていくための“余白”なのかもしれません。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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