人はそれぞれ、
大切にしているものや、感じやすいところが違います。
同じ出来事でも、
苦しくなる人もいれば、あまり気にならない人もいる。
それは「弱さ」や「間違い」ではなく、
その人が生きてきた 在り方の違い です。
カウンセリングのなかで、
あなたを分類したり、評価したりすることはしません。
「どうあるべきか」ではなく、
あなたが、どんな感覚や価値観の中で生きてきたのかを
一緒に確かめていきます。
カウンセリングでは、
はじめの時期を 「たぐい」の時期 と考えています。
「たぐい」とは、漢字で書くと「類」。
人はだれでも、ある環境の中に生まれ、
その状況や関係性のもとで、
自分なりの考え方や在り方を形づくってきました。
初期のカウンセリングでは、
そうした あなた自身の「たぐい」 を、
あらためて見つめ直していきます。
それは、良し悪しを決める作業ではなく、
「自分は、どんな世界を生きてきたのか」を
静かに捉え直す時間です。
話しているうちに、
言葉にならない気持ちが出てくることがあります。
- 決めきれない
- どちらとも言えない
- 進みたい気持ちと、立ち止まりたい気持ちが同時にある
そうした状態を、ここでは 「あわい」 と呼びます。
「あわい」は、
何かがうまくいっていない証拠ではありません。
むしろ、変化の手前にある自然な状態です。
「あわい」とは「間」のこと。
人生のある時期と、次の時期のあいだ。
いわば、立ち止まりながら整えていく
モラトリアムのような時間とも言えるでしょう。
後半のカウンセリングでは、
答えを急いだり、無理に前向きになることはしません。
その「あわい」に安心して身を置きながら、
少しずつ自分の感覚を取り戻していくことを大切にしています。
- うまく話せなくてもいい
- まとまっていなくてもいい
- すぐに結論が出なくてもいい
あなたの「たぐい」のまま、
「あわい」にいていい場所を、
一緒につくっていきます。
そうした 二つの時期 を経た先で、
何かが静かに変わっていくこともあります。
あなたが、
静かに自分を確かめたいとき。
誰にも急かされずに話したいとき。
そんなときに、
思い出してもらえる場所であればと思います。
