登山

山は、一人で登るもの。
誰にも代わってもらうことはできない。

だけど、ひとりきりじゃない。
ふと隣を見ると、誰かがいる。

それぞれの足元に、岩があって。
それぞれの視界には、霧もかかる。

みんなが、自分の山と格闘している。
声は交わさなくても、皆同じ空の下にいる。

あなたの山は、あなたにしか見えない山。
誰かの山と比べることはできないし、誰かもそう。

怖くて、立ち止まる日もある。
そのときは、ゆっくりと、深呼吸。

足元の小さな石をひとつ、またひとつ。
一歩ずつ進むことで、景色はずいぶん変わる。

あなたの山と向き合うこと。
そこから、すべてが始まる。

辛いときは、空を見上げてごらん。
雲の間からは、光が差し込む。

夜になれば、その星々は何万年も昔の光。
それがあなたの目に届いてる。

誰かの手が差し伸べられる日もある。
その誰かも自分の山に登る足を止めて、
あなたを助けるだろう。

あなたも登ることが上手くなれば、
いつか誰かを支える者になるだろう。

それが寄り添うということ。

山を登るのは、あなた自身の物語。
その一歩一歩が、あなたの力になる。

だから、今日も歩き出そう。
あなたの山へ、あなたらしく。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透
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