悲しさって、一度経験すると
忘れても、どこかに残っている。
自分の底のほうに、ずっと眠っている。

孤独や寂しさは、
ある状況のなかで生まれる気持ちで。
それを持つこと自体が、悪いことじゃない。

正しさや間違いじゃなくても、
人を嫌いになったり、
自分が嫌いになったり、
そんなふうに感じてしまうこともある。

「あの人はどうしてあんなふうなんだろう」
「私はどうしてこうなんだろう」
そんなふうに思うとき、
自分がどこにいるのか、わからなくなる。

でも、それは「さなぎ」の時期なんだと思う。
今までのあなたが、
たくさんの感情や経験を受けとめて、
蝶になるための準備をしている。

渡り鳥のように、
この世界を越えてゆく力を
あなたはすでに持っている。

不可逆な変化のなかで、
痛みも迷いもぜんぶ抱えたままで、
それでも、前に進んでいくために。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透
最新の記事

コメントはお気軽にどうぞ