確かな石

ざらりとした手ざわりのままに
波が繰り返す問いかけを受け止めている
磨かれた宝石のような輝きはなくても
そこにあるだけで、確かな存在になる

風に洗われ、時を刻みながら
刻まれた傷跡は、物語の証し
誰かに拾われることもなくても
海の鼓動とともに、静かに息づく

飾らずにそこにあることの強さ
手にした者の心に、重く優しく触れる
あなたもまた、そういう石のように
ひっそりと確かな光を放っている

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透
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