歩く。

 

歩み始めるまでは

頭の中で歩むなという理由が

ぐるぐるとまわります。

 

歩むなと彼らに説得されながら

部屋の中に閉じこもって

動けなくなってしまいます。

 

それもしかたのないこと。

彼らはちゃんと引き留めておきたい。

いつかその網をかいくぐって

歩き始める。

 

その理由なんてなんでもいい。

お腹が減ったから。

誰かのところへ行きたいから。

少し言葉を交わしたいから。

 

ただ夜の道路を歩いたり

ただ昼間に川辺で水を見つめたり

そんな時間のなかに

とても意味のある瞬間があります。

 

あなたの日々が映される

街の風景や誰かの声が

あなたのこころに残っていく時

誰かもそのことを憶えています。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。 心理カウンセラー 水田 透
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