影。
村上春樹の初期の作品のなかに
影を切り離すことによって生きていける
壁に囲まれた『街』が出てきます
切り離された影はその世界では
ひとつの自我として存在していました
私は子供の頃からこの話が大好きでした
そして『影』との対話に
とても興味がありました
ふといま
何故あの話に興味があったのか?
と考えると
たぶん『影』を切り離すという行為が
何か対価を払って
あるいは等価交換のような意味の代償を払って
この世界から離れるある種の方法を
示していたように思えたからかな
と思います
目を向けたくない現実から
逃れるある種の方法を…
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