大切にされることに身構える

自分を大切にしてくれる人と出会うと、
なぜか心が先に身構えてしまうことがある。

相手は何もしていない。
むしろ、やさしい。
それなのに、こちらだけが緊張してしまう。

思い返してみると、
これまで慣れてきた関係は、
無理をして、気を張って、
頑張り続けて、やっと居場所をもらえるようなものだった。

役に立っているか。
期待に応えているか。
ちゃんとしているか。

そうやって、
「何かを差し出しているあいだだけ許される」
そんな感覚の中で、人とつながってきたのかもしれない。

だから、
何もしなくても大切にされる関係に出会うと、
安心より先に、怖さが立ち上がる。

このままでいていいのか。
いずれ失望されるのではないか。
自分の価値が、静かに試されているような気がしてしまう。

でも、
信用できないのは相手ではないのかもしれない。

そんな扱いを受け取っていい自分を、
まだ、自分自身が肯定できていないだけ。

大切にされることに、
条件がいらない世界があるとしたら。
そこに立つのが、ただ少し、怖いだけなのかもしれない。

今はまだ、
受け取り方が分からないだけで。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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