安心の基地
もしもいま、あなたが何かの重さを抱えて、つらいならば、たとえば、
まずは、何かひとつのことを、してみましょう。
動けるのなら、少しだけでも体を動かしてみてください。それが部屋の中なら、ほんの少し外の空気に触れてみて。もし外に出られないなら、部屋の中でできることでも大丈夫。
たとえば、音楽を聴く。
本を読んでみる。映像を眺めてみる。
心が少しでも動くようなことを、選んでみてください。
人間は、生きているかぎり、何かしらの活動をしています。その活動があるから、食事をしたり、誰かの作品に触れたり、本を読んだり、社会のしくみを支えたりできます。
けれど、それよりも前に。
もっと大切なこととして。
あなたは「自分自身の活動」によって生かされてもいるのです。
たとえば、いま、何かを紙に書いてみます。
頭に浮かんだものを、かたちにしてみる。
そうすると、今の気持ちと少し変化のある、
自分の気持ちに気づいたりするかもしれません。
小さな作業のひとつひとつが、
あなたの「いま」を、あたらしく作り変えていきます。
そして何かをしているうちに、
あなたの心が、少しずつ安定をしていくかもしれません。
それでも、そんなことはなくて。
もしまだしんどいと感じるなら。
私に話してください。カウンセリングのなかで、
私は、ただ聞くことしかできないかもしれません。
けれど、それでもよければ、あなたのそばを、そっと並走できるかもしれません。
人間は、できるだけひとりでも社会のなかで生きていけるように、社会をデザインしてきました。それは良い面も悪い面もあったかもしれませんが、そのおかげであなたとわたしは出会うことができます。
私が目指しているのは、
お話をしてくださる方にとっての、「安心の基地」であることです。疲れたときに戻ってこれる場所、
どんな自分でも受け止めてもらえると感じる場所。
そこからまた、自分のペースで歩き出せるような。
そんな時間と空間を大切にしています。
投稿者プロフィール
