光と影がうつすもの

世界って、こわいものですか。

昔の私は、たしかに震えていた。

知らないもの、制御できないもの、先の見えない日々。

それに押しつぶされそうで、心の中で小さく丸まっていた。

でも、よく考えると、それは外の世界そのものではなかったのかもしれない。

それは、私が作り出した影だった。

怖さも不安も、私の中で形を変えて広がったものだった。

いまは少しずつだけど、安心が戻ってくる。

ゆっくりと呼吸し、静かな時間を味わうことで、

心の奥にあった重さが、少しずつ軽くなる感覚がある。

怖さは完全には消えないかもしれない。

でも、影だと知ることで、揺れる心の中に、ほんの小さな光が差し込む。

その光を見つけられると、世界の中で立っていられる自分を感じられる。

日々の小さな安心を、丁寧に抱きしめていきたい。

その繰り返しが、私にとっての世界との向き合い方なのだと思う。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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