光と影がうつすもの
世界って、こわいものですか。
昔の私は、たしかに震えていた。
知らないもの、制御できないもの、先の見えない日々。
それに押しつぶされそうで、心の中で小さく丸まっていた。
でも、よく考えると、それは外の世界そのものではなかったのかもしれない。
それは、私が作り出した影だった。
怖さも不安も、私の中で形を変えて広がったものだった。
いまは少しずつだけど、安心が戻ってくる。
ゆっくりと呼吸し、静かな時間を味わうことで、
心の奥にあった重さが、少しずつ軽くなる感覚がある。
怖さは完全には消えないかもしれない。
でも、影だと知ることで、揺れる心の中に、ほんの小さな光が差し込む。
その光を見つけられると、世界の中で立っていられる自分を感じられる。
日々の小さな安心を、丁寧に抱きしめていきたい。
その繰り返しが、私にとっての世界との向き合い方なのだと思う。
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