こころの水面がゆれるとき

心は、水面にとてもよく似ています。

何かがふっと触れた瞬間に、波が立つ。

そしてその波は、私たちの思いとは関係なく、濁りを連れてくることがあります。

「どうして、こんなふうに揺れてしまうんだろう」

「こんなに濁ってしまう自分はダメなのかな」

そんなふうに感じる日も、きっと誰にでもあります。

でも――揺れることも、濁ることも、ぜんぶ自然なことなんです。

 

心の水面が揺れたあと、すぐに澄む人なんていません。

濁りは濁りのまま、しばらくそこにいていい。

時間がそっと抱きしめるように、少しずつ整えてくれます。

そして、あなたのなかには

“どんな濁りも抱きしめてくれる器”

がちゃんとあります。

 

あなたが気づかないあいだにも、

その器は静かに働き続けているのだと思います。

揺れも、濁りも、光も。

すべてがひとつの器のなかで、あなたをつくっている。

そう思えるだけで、心は少しあたたかくなります。

今日も、あなたの水面がやさしく澄んでいきますように。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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