こころの水面がゆれるとき
心は、水面にとてもよく似ています。
何かがふっと触れた瞬間に、波が立つ。
そしてその波は、私たちの思いとは関係なく、濁りを連れてくることがあります。
「どうして、こんなふうに揺れてしまうんだろう」
「こんなに濁ってしまう自分はダメなのかな」
そんなふうに感じる日も、きっと誰にでもあります。
でも――揺れることも、濁ることも、ぜんぶ自然なことなんです。
心の水面が揺れたあと、すぐに澄む人なんていません。
濁りは濁りのまま、しばらくそこにいていい。
時間がそっと抱きしめるように、少しずつ整えてくれます。
そして、あなたのなかには
“どんな濁りも抱きしめてくれる器”
がちゃんとあります。
あなたが気づかないあいだにも、
その器は静かに働き続けているのだと思います。
揺れも、濁りも、光も。
すべてがひとつの器のなかで、あなたをつくっている。
そう思えるだけで、心は少しあたたかくなります。
今日も、あなたの水面がやさしく澄んでいきますように。
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