渡り鳥のように生きるということ
渡り鳥は、遠くに旅立つ。
あの小さな身体で、空を越え、海を越え、見えない距離を飛んでいく。
彼らは、なにを思っているのだろう。
そして、なにを置いていくのだろう。
肩書きも、住所も、名刺もない。
「ここに属しています」と説明する言葉も持たない。
ただ、季節の変わり目を感じ取り、
呼ばれるように羽ばたいていく。
それなのに——
いや、それだからこそなのか。
その姿に、心が惹かれてしまう。
私たちはいつのまにか、
役割や立場や評価に囲まれて生きている。
それがあることで守られている部分もあるけれど、
同時に、それが重たくなる瞬間もある。
渡り鳥は、
「どう見られるか」よりも
「いま、どこへ向かうか」を選んでいるように見える。
ただありのままに、
その時の自分に必要な場所へ向かって、生きている。
もし疲れたら、
少し立ち止まって空を見上げてもいいのかもしれない。
私たちもまた、
本当はもっと自由に、
季節に呼ばれて動いていい存在なのだから。
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