音楽を聴くように

人と関わるとき、私たちは
「今ここにいる」だけではいられません。

相手の反応を予測し、
自分の立ち位置を確認し、
求められている役割を瞬時に計算し、
踏み込みすぎていないか、
踏み込まれすぎていないかを測っています。

これは会話の内容とは別のところで、
同時進行している作業。

だから人とのコミュニケーションは、
理解より先に、調整が起きる。

相手を感じる前に、
自分を守り、整え、配置をする。

すんなり入らないのは、
あなたが拒んでいるからではなく、
関係性が動く場に立っているから。

人と関わるというのは、
言葉を交わすこと以上に、
互いの境界を探り合うこと。

それは、『いまここ』の瞬間だけではなくて、
その同じ関係が別の場所で、
繰り返されたときにも起きます。

だから相手を意識しすぎず、
自分の気持ちを大事に持って、
安心していましょう。

大きな気持ちで受け止める感じです。

それは例えば、音楽を聴く時と同じ。
音楽も誰かが届ける事を思って作られています。
でもこちらは、
その音楽を必ずしも受け止める必要はない。
誰かを前にして感じる感覚も、
そのすべてを受け止める必要はないのです。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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