それで いいんじゃないの

ちゃんとしていたい と思う
素敵な風のように
軽やかで まっすぐで
誰かに心地よく届く存在でいたい

そう思う気持ちは たしかにある

でも実際には
言い訳をしてしまったり
責任の所在を曖昧にしたり
自分を守るための理屈を並べたりする

それを「だめだ」と責めることもできる
もっとちゃんとしろ と叱ることもできる

けれど それを全部ひっくるめて
人間なのだと思う

よくはない
誇れるとも言えない

それでも
その姿のまま
今日も道を歩いている

理想の自分にはなれなくても
理想を思い描く心が消えたわけじゃない

ちゃんとしたい気持ちはある
素敵な風になりたいという願いもある

ただ
そうはなれないまま
進んでいく日が続くだけ

完璧じゃないまま
揺れながら 言い訳しながら
それでも歩いていること自体が
もう十分な営みなのかもしれない

誰かの期待に
きれいに応えられない日があっても
自分を少し守りながら進む日があっても

それでも
人は生きている

それで いいんじゃないの

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

コメントはお気軽にどうぞ