なんでもない私

私たちは、どうしても「結果」で自分を判断してしまいます。

できた日には胸を張り、できなかった日には小さく縮こまってしまう。

まるで自分の価値が、成果ひとつで決まってしまうかのように。

けれど、本当はそうではありません。

結果を出せたときの私も、

何もできなかった日の私も、どちらも同じ「私」。

努力した日も、立ち止まった日も、

心が軽かった日も、どうしようもなく疲れた日も、

その全部がひとつの流れとなって、私という存在を作っています。

だからもう、

“うまくいく・いかない” に価値を預けなくていい。

人はいつも何かを背負って生きています。

外からは「何もしていないように見える日」でさえ、

心の中ではたくさんの選択や耐える力が育っていたりする。

結果が見えなくても、あなたはちゃんと生きているし、動いている。

そして、私は思うのです。

なんでもない私を、そのまま好きでいたい。

特別じゃないことを責めなくていい。

輝いていなくても、前に進めなくても、

ただここにいて、呼吸して、今日を終えるだけでいい。

私たちが向き合うべきなのは、

成果ではなく“存在そのもの”の価値。

その価値は、揺らぐことなく、誰にも奪われません。

どうかあなたも、

結果に振り回される日のなかでふっと思い出してほしい。

「なんでもない自分を、好きでいていいんだよ」と。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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