渡り鳥のように生きるということ

 

渡り鳥は、遠くに旅立つ。

あの小さな身体で、空を越え、海を越え、見えない距離を飛んでいく。

彼らは、なにを思っているのだろう。

そして、なにを置いていくのだろう。

肩書きも、住所も、名刺もない。

「ここに属しています」と説明する言葉も持たない。

ただ、季節の変わり目を感じ取り、

呼ばれるように羽ばたいていく。

それなのに——

いや、それだからこそなのか。

その姿に、心が惹かれてしまう。

私たちはいつのまにか、

役割や立場や評価に囲まれて生きている。

それがあることで守られている部分もあるけれど、

同時に、それが重たくなる瞬間もある。

渡り鳥は、

「どう見られるか」よりも

「いま、どこへ向かうか」を選んでいるように見える。

ただありのままに、

その時の自分に必要な場所へ向かって、生きている。

もし疲れたら、

少し立ち止まって空を見上げてもいいのかもしれない。

私たちもまた、

本当はもっと自由に、

季節に呼ばれて動いていい存在なのだから。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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