あなたと私
道具には使い方があります。
その方法は一つではなく、さまざまです。
でも、それを使う人(人間に限らず)によって、使い方は変わってきます。
今では、人間はたくさんの道具を生み出しました。
地球のまわりを回る人工衛星は、すでに15,000機にもなっています。
こうして通信ができるのも、それらのおかげなのだと思います。
小さな道具もありますし、見えない技術もたくさんあります。
技術や道具、あるいは社会や組織、システムが成熟するにつれて、私たちは、それが生まれる前にあった世界のことを忘れてしまいます。
100年前、この土地には、何があったのでしょうか。
また、定義されたり、規定されたりする概念が増えるほどに、私たちは、自分自身の性質もそれに合わせるべきだと感じるようになります。
例えば、音楽のテンポは、昔よりも速くなっていると言われます。
季節や環境の変化も、私たちの営みの影響なのかもしれません。そうした立場は「人新世(アントロポセン)」と呼ばれます。
これは考古学の用語のひとつです。
AIと話すことも、今では簡単になりました。
その存在がまだ不明確だったころには、AIを恐れる言説が多くありましたが、
今では、日常の中で自然に使われるようになっています。
人間という存在は、AIと違って、あいまいで、心が揺れて、弱くて、いろいろな感覚や感情にふれながら、
それでもなお、さまざまな喜びや素敵な気持ちを感じ取れる存在です。
もちろん、他の生き物もそうかもしれません。
あなたと私が存在している場所には、何かしらの感覚も共にあります。
私は、それぞれが「ありのまま」でいることが大事だと思っています。
でも、その“ありのまま”はもちろん一人ひとり違うものです。だから、当然、それぞれがいろいろなことを思います。
そして、それで、いいのだと思います。
ただ、その流れの中に否定も肯定もせずに、ただ、身を置いているということのなかに、「愛」と呼ばれるものもあるのかもしれません。
そんな気がするだけですが…
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