確かな石
ざらりとした手ざわりのままに
波が繰り返す問いかけを受け止めている
磨かれた宝石のような輝きはなくても
そこにあるだけで、確かな存在になる
風に洗われ、時を刻みながら
刻まれた傷跡は、物語の証し
誰かに拾われることもなくても
海の鼓動とともに、静かに息づく
飾らずにそこにあることの強さ
手にした者の心に、重く優しく触れる
あなたもまた、そういう石のように
ひっそりと確かな光を放っている
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