わからないことがあると、 つい、その先を知ろうとする。 どうなるのだろう。 これでよいのだろうか。 けれど、人生には、どうしても先の見えないところがある。 その見えないところまで、今の自分が引き受けようとすると、不安にな […]
立場が違えば、 見えるものも違います。 上にいるときには 下にいる苦しさがわからず、 下にいるときには 上にいる苦しさがわからない。 だから、 相手を理解できないことは それほど不思議なことではありません。 わからないま […]
支配されていると感じると、 相手の言葉ひとつひとつが 怖くなります。 そして怖くなるほど、 相手を強く意識するようになります。 どう思われているか。 どう見られているか。 どうすれば傷つかずにすむか。 いつの間にか、 自 […]
「カウンセラーだから、きっと強いのでしょう」 そんなふうに思われることがあります。 けれど、 強いから誰かに寄り添えるのではありません。 弱さを知っているから、 言葉にならない時間を待てるのです。 元気だから話を聴けるの […]
安心は、 外から運ばれてくるものではないように思います。 誰かの言葉や、 環境に支えられることはあっても、 最後に戻ってくる場所は、 いつも自分の内側です。 揺れる日はあってもいい。 迷う日があってもいい。 帰る場所が自 […]
振り返る時間は、 過去の自分を裁くためにはありません。 「あのときは、 あれが精一杯だった。」 そう認められたとき、 ようやく次の一歩が見えてきます。 責めるほど、 過去は重くなります。 受け止めるほど、 過去は静かに、 […]
その人の語ることよりも、 目の前にあるものを見つめる。 いま、そこに積み重なっているもの。 これまで、そこに残されてきたもの。 歴史と今、それを見つめてみる。 言葉は願いを語るこ […]
言わなかったことは、 消えてしまうのでしょうか。 そんなふうには思えません。 むしろ、形にならなかったものほど 長くそこにいます。 ふとした沈黙や、 窓から入る風に混じって、 何度でも姿を変えながら。 言葉は、何かを残す […]
目を閉じると、 聞こえてくるものがあります。 耳を澄ませているわけではないのに、 遠くの気配が、 心へ届くことがあります。 言葉はなくても、 世界は絶えず話しかけています。 その声は、 静かな日にしか聞こえないのではなく […]
大人になると、 上手に描こうとします。 正しく、 整えて、 間違えないように。 でも、心が動いた跡は、 きれいな線の中ではなく、 ためらわずに引かれた線のほうに残っています。 表現とは、見せる技術ではなく、 その人がそこ […]