安心というのは、 何も失わないことではなく、 失っても、 ひとりではないと知っていることなのかもしれません。 人はそのぬくもりに触れたとき、 ようやく肩の力を抜いて、 自分のままで息ができるよ […]
振り返ると、 あの日遠回りだと思っていた道が、 今いる場所へ続いていました。 意味は、 出来事の中に最初からあるのではなく、 生きた時間が、 あとからそっと置いていくものなのかもしれません。
山は急いで高くならず、 川は迷いながら海へ向かいます。 誰にも褒められなくても、 季節は自分の順番を忘れません。 その静けさの中にいると、 急ぎ続けていた心だけが、 少し照れくさく思えてきます […]
少しずつ、 誰かの期待に合わせているうちに、 鏡の中の自分が、 どこか他人のように見えることがあります。 生きやすくなるために選んだ形が、 生き苦しさになってしまうこともあるのです。
大きな声を出したかったわけではないのでしょう。 本当は、 「悲しかった」と言いたかっただけなのだと思います。 届かなかった気持ちは、 ときどき強い言葉を借りて、 ようやく外へ出てきます。
何も起きていないのに、 胸だけが先に疲れてしまう日があります。 まだ来てもいない明日を何度も歩いて、 帰るころには、 今日を生きる力まで使い果たしてしまうのです。 そんな日は、 答えを探すより […]
弱さを隠しているうちに 助けを求めることまで 忘れてしまうことがある 強さとは ひとりで耐えることだけではないのだと思う
失敗した出来事よりも 失敗した自分を責め続けることのほうが 心を深く傷つける 過ぎた出来事は 案外 もう責めていないのかもしれない
話さないのではなく 話せないことがある 言葉にした瞬間に 壊れてしまいそうなものがある 沈黙は 空白ではなく 守ろうとしているものの形なのかもしれない
遠回りだったと感じる時間がある もっと違う道があったのではないかと 振り返ることもある けれど その道でしか出会えなかったものも 確かにある