感情が溢れそうなときは、まず身体に戻ろう②


実践:身体に戻るための、ふたつのワーク


昨日の投稿の続きになります。

 

ワーク①「今ここ」スキャン(所要時間:3分

椅子に座るか、仰向けになってください。目は閉じても、薄く開けたままでも構いません。

まず、足の裏に意識を向けます。

床に触れている感覚はありますか。温かいですか、冷たいですか。

次に、お腹。

呼吸のたびに、膨らんで、縮んで、を繰り返しているのが感じられますか。

最後に、胸のあたり。

今、ここはどんな感じがしますか。重い? 軽い? 何も感じない?

感じたことに、正解はありません。

「なんか胸が重いな」でいい。「よくわからない」でいい。「足が冷たいな」でいい。

ただ、気づいた。

それで、このワークは完了です。


ワーク②「4-4-8」呼吸(所要時間:2分)

感情が急に溢れてきたとき、呼吸は浅く速くなっています。

神経系が「危険だ」と感じているサインです。

そういうとき、呼吸のリズムを意図的に整えることで、身体から「安全だよ」というメッセージを送ることができます。

やり方はこうです。

  1. 4拍かけて、ゆっくり鼻から吸う
  2. 4拍、息を止める(苦しければ省略してOK)
  3. 8拍かけて、ゆっくり口から吐く

これを3〜5回繰り返します。

吐く息を吸う息より長くすることがポイントです。副交感神経が優位になって、身体の緊張が少しずつほぐれていきます。

「落ち着かなきゃ」と思わなくていいです。ただ、吐く息を少し長くするだけでいい


「気づけた」それだけで、十分です。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

もしかしたら、ワークをやってみて「あまり何も感じなかった」という方もいるかもしれません。

それで大丈夫です。

感じにくくなっているのも、ひとつの身体の応答だから。

あるいは、途中で涙が出てきた方もいるかもしれない。それも大丈夫です。

身体が、ずっと待っていたものを少し出せたのかもしれない。

どんな反応も、おかしくない。

感情が溢れそうになる。処理しきれない。

ぐるぐると考えてしまう——そういう自分を、変だと思わなくていいです。

頭が、一生懸命あなたを守ろうとしていただけです。身体が、ずっとそれを抱えてきただけです。

今日、少しだけ身体に意識を向けられたなら。それだけで、もう十分です。


おわりに

日々のなかで、自分自身が、自分の中でうまく制御できないこともあるかもしれません。けれど、苦しいのは、それだけ一生懸命生きているからです。

この記事が、あなたの「ちょっと楽になれた」につながれば、嬉しいです。

投稿者プロフィール

水田 透
水田 透くれたけ心理相談室(高知支部)心理カウンセラー
相談者様の心にそっと寄り添い、少しでも軽くなるお手伝いができればと思っています。
心理カウンセラー 水田 透

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